顔のたるみに効果的!切らずにできる糸を使った3種類のリフトアップ方法

顔のたるみを糸を使ったリフトアップ法で改善しようとしている女性

顔のたるみを改善させる方法として、リフトアップを行うという手法がいくつかあります。その中でも糸を使ったリフトアップは人気が高い治療になっています。

この糸を使ったリフトアップの種類とその手法、効果をまとめました。

たるみを引き上げる「フェイスリフト」は切らずにできる

フェイスリフトの基本的な方法としては、もみあげ付近から耳元にかけての皮膚を切開して余分な皮膚を切除し引き上げるという手術方法が知られています。

ですが、このタイプのフェイスリフトはリスクも大きく、傷跡などもできてしまう、ダウンタイムも長いために少しずつ違う方法が模索されてきました。

コラーゲンに損傷を与えてコラーゲンの産生を促す高周波やレーザー、超音波などによる治療なども人気です。

ですが、もっと早く効果を実感したい、できれば傷跡は目立ちにくくしたいという希望を叶える手法として、糸を使ったフェイスリフトにも人気が集まっています。

このフェイスリフトは、糸を使う方法で、糸を使う方法には大きく2つに分けることが出来ます。

  • 糸でたるんだ部分を物理的に引き上げる方法
  • 糸による刺激によって肌を引き締めてたるみを改善する方法

ここでは切らないこの二つの糸を使ったフェイスリフトの方法についてご紹介します。

糸でたるんだ部分を物理的に引き上げる方法

糸でたるんだ部分を引き上げるとうのは、顔の中に釣り針のように返しが付いた糸を入れ、この糸に脂肪層をひっかけて引き上げるというものです。

糸を入れるために小さな穴をあけますが、注射針と同じくらいの大きさの穴になるため、治療後1週間もすれば傷跡は目立たなくなります。

糸でたるんだ部分を引き上げる治療には、フェザーリフトとスレッドリフト(スプリングスレッドリフト)という治療があります。

フェザーリフトは溶ける糸を使うため、治療後しばらくすると100%身体に吸収され、スレッドリフトでは解けない糸を使うため、効果が中長期持続するというメリットがあります。

持続という点ではスレッドリフトの方が優れていますが、万が一失敗してしまった場合には、摘出手術を行う必要があります。フェザーリフトは溶けてしまいますので摘出の必要はありませんし、アレルギーの心配もありません。

費用の面でも、スレッドリフトは片方の頬に6本糸を利用した場合には、20万円~40万円前後になりますが、溶ける糸を使うフェザーリフトの場合には、15万円~33万円前後で治療を行うことが出来ます。

糸による刺激によって肌を引き締めてたるみを改善する方法

糸による刺激というのは、表皮の下にある真皮層という部分に、純度が高い純金の糸を埋め込むことで、この純金の糸の刺激によってコラーゲンの産生を促す治療になります。

純金の糸を埋め込む治療なので、一般的には金の糸やゴールデンリフトと呼ばれることが多くなっています。

この金の糸を使った美容法は、古代エジプト時代のミイラの体内から見つかったことから、かなり歴史がある美容法と言われていて、近年では1969年にフランスで始まった治療法になっています。

金の糸の刺激というのは、具体的には真皮層に埋め込まれた金の糸によって、細胞が傷つき、この傷を治そうとする働きと、身体にとっては異物となる金の糸を排除しようとする働きの両方が起こるものです。

金の糸の周りには、マクロファージという免疫細胞などが集まり、この免疫細胞にコラーゲンやエラスチンをつくる線維芽細胞が刺激を受けて活動が活発になり、お肌にハリが生まれ、たるみが改善するという仕組みです。

金の糸は格子状に埋め込みます。埋め込む範囲によって使用する金の糸の量に変化があります。金の糸の治療にかかる費用は、この金の糸の長さによっても変わってきます。

金の糸はそのままの状態で分解されたり吸収されたりすることはありませんので、身体にとっては異物が埋め込まれるということになります。そのために、アレルギー反応を起こしてしまう危険性があります。

金の糸が皮膚から飛び出してきてしまったり、異物性肉芽腫といった腫瘤が発生してしまう危険性もあります。

金の糸という金属が埋め込まれることになるため、サーマクールやポラリスといった熱を与えてたるみを改善する治療などを行うと、火傷などを起こしてしまう危険性も出てきます。

金の糸を使ったたるみ治療は、コラーゲンが減少してたるむというたるみには効果を期待できますが、法令線やゴルゴラインなどのたるみによって起こる深いシワには効果を期待することが出来ません。

細胞を傷つけて、その細胞を修復する力を利用した治療としては、サーマクールなど別の治療法もあるため、金の糸を使った治療にこだわる必要性は薄いと考えられています。

費用については、目の周りのたるみを改善させるためには30万円前後、頬の場合には40万円前後、顔全体になると80万円~100万円程度になるクリニックが多くなっています。

一長一短があるためよく考えて治療を受けることが大切

糸を使った治療には、一長一短が存在しています。安全と感じるフェザーリフトは効果が短期的ですし、金の糸は効果も期待できるものの、デメリットの部分はとても大きいものになります。

自分にとってどの治療が最適なのか、もっと別の方法はないのかということをよく考え、納得したうえで治療を受けることが非常に大切ということができます。

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