化粧品の力で顔のたるみを改善!浸透力と保湿力があるものを選ぼう

化粧水など化粧品で顔のたるみを改善しようとしている女性

化粧品は日々研究開発が行われ、毎年新しいものが発売されています。顔のたるみに効果的な化粧品も、年々進化していますが、いくつかのポイントをつかむことで、使うべき化粧品は分かってきます。

メイクではどうしても隠すことが出来ない顔のたるみですが、毎日のスキンケアアイテムを変えるだけでしっかりと改善させていくことが出来ます。

顔のたるみを改善できる化粧品の特徴を知り、どのような成分が必要になるのかということを紹介していきます。

アンチエイジング世代のたるみの原因は「乾燥」

化粧品で顔のたるみを予防・改善を目指すとき、まず知っておきたいのはアンチエイジング世代のお肌の特徴です。特徴を知ることで何を補えばよいのかが分かってきます。

年齢と共にお肌の特徴は変わってきます。生れたばかりの赤ちゃんは乳児性脂漏が起こるほど、皮脂の分泌量が多くなりますが、その後徐々に皮脂の分泌量が減り、逆に乾燥に傾きます。

その後皮脂に比べて水分量が多い状態が10代の半ばくらいまで続きますが、思春期の頃に徐々に皮脂の分泌量が増え、水分量よりも皮脂量の方が増えてきます。

ちょうどニキビに悩まされるようになるのが、この水分量よりも皮脂量が増えるころで、40代くらいまで水分量の低下が顕著になります。

一方皮脂量の分泌のピークは30代になります。ここから皮脂の分泌量も急激に低下していき、50代くらいになると水分量と皮脂量がだいたい同じくらいになり、今度は皮脂量の方が少なくなります。

アンチエイジング世代は水分量が多く皮脂量が少なくなるので、まぁバランスが良いのでは?と思うかもしれませんが、実は水分量はピーク時から見ると約半分、皮脂量はピーク時の三分の一ほどに減っています。

つまり、実際には水分量も皮脂量も低下しているため、お肌の乾燥が顕著になってきます。

お肌が乾燥することで、ハリが失われたるみが起こってきます。実は乾燥によって肌が硬くなり、老廃物が溜まり込みやすくなるために、老廃物の重みによってもたるみが起こります。

アンチエイジング世代のお肌は、乾燥によってたるみが起こりやすくなっています。

▼顔のたるみの原因についてはコチラも参考にしてみて!

肌を乾燥から守り潤いを与える化粧品が必要

顔のたるみを予防し改善していくためには、肌を乾燥から守る事、そして潤いを与えることが必要です。この二つを叶えることが出来る化粧品を選び、使っていくことで、顔のたるみを予防・改善していくことが出来ます。

乾燥から肌を守るためにはフタをする

皮脂の分泌量が低下することで、肌はどうしても乾燥に傾いていきます。まず化粧品で乾燥から肌を守る、乾燥しないようにすることが必要になります。

スキンケアの基本となる化粧水は、お肌に水分を与えるためのものですが、それ以外のアイテムは基本的には肌が乾燥しないようにフタをする役割を担っていることが多くなります。

スキンケアアイテムは水分量が多い化粧水から、徐々に粘度が高いクリーム状のものを重ねていきますが、これは与えた水分を逃がさないようにするためです。

もともと皮脂は肌を乾燥から守るフタの役割をしていますが、この皮脂の代わりにフタをするのが、乳液でありクリームであり、オイルです。

うるおいを与えるためには内側からのケアも必要

水分が逃げださなようにふたをする前に、お肌にしっかりと水分を与える必要があります。水分がない状態のお肌にふたをしても、やはりお肌は乾燥したままになってしまいますよね?

お肌に水分を与えるという役割を持っているのは化粧水です。化粧水の大半は水でできていますが、そのほかに角層を柔らかくして水分が浸透しやすいようにする成分を配合し、さらに少し美容成分なども溶け込ませています。

化粧水に含ませることが出来る美容成分は水溶性のものになります。水が主な成分である化粧水には、脂溶性の成分を溶け込ませることが出来ません。また、沢山の美容成分も入れ込めません。

そこで、化粧水の後に脂溶性の成分や濃縮した美容成分を含んだ美容液をつけることになります。水分保持の美容成分をたっぷりと含んだ美容液をつければ、角層に潤いを与えることが出来ます。

ただし、本当に潤いが必要な真皮には、実は化粧品ではなかなか水分を与える、成分を浸透させるということができません。

もともと皮膚は身体を外側からの刺激や細菌やウィルスなどから体を守るためのバリアです。かなり強力なこのバリアを突破するような浸透力をもつ化粧品は、そうありません。

内側からのケアはサプリメントがおすすめ

真皮の部分に水分をしっかりと与え、潤いをもたらすためには、化粧品で外側からのケアをするよりは、むしろサプリメントなどで体の内側からケアをすることがおすすめです。

▼顔のたるみに効果がありそうなサプリについてはコチラも参考にしてみて!

顔のたるみの改善に役立つ12の成分

化粧品に含まれている顔のたるみの改善に役立つと言われている12種類の成分をまとめました。

成分名 主な特徴や効果
コラーゲン 肌の弾力を生み肌にハリを与える
ビタミンC 線維芽細胞に働きかけコラーゲンの合成を促す
レチノール 別名ビタミンA誘導体。ターンオーバーを促し線維芽細胞にも働きかけをするレチノイン酸に変化する
ダイズエキス 女性ホルモンエストロゲンと似た作用をもつ大豆イソフラボンの効果でコラーゲンの生成を促進する
ヒアルロン酸 真皮のうるおいをキープするためのの水分保持をおこなう
リピジュア ヒアルロン酸の2倍の保水能力を持つ。
天然保湿因子 肌がもともともっている天然の保湿成分。角層を乾燥から守る
エラスチン コラーゲン繊維をまとめる役割を持ち、お肌に柔軟性を作ってくれる
セラミド 角層の細胞と細胞の隙間を埋め水分の蒸散を防ぎ、真皮をダメージから守る
酵母エキス 肌を活性化させて肌細胞の生まれ変わりを正常化させる
コンドロイチン 高保湿力を持つ成分で、コラーゲンの柔軟性を保つために必要
ローヤルゼリー 脳の視床下部に働きかけて代謝機能を活性化さえる。角層を乾燥から守る。

▼顔のたるみが改善できる成分についてはコチラも参考にしてみて!

成分がしっかりと浸透するかという点に注目!

先ほど化粧品の成分は角層までしか浸透しないと説明をしましたが、実際に角層まで浸透させることも本来であればとても難しいことです。普通の水を肌にかけても、肌に浸透することはありません。

もし浸透するとすれば、お風呂に入れば確実に角層はみずみずしくうるおい、プールで遊べばそれだけでたるみも改善できそうです。そのようなことは決してないですよね。

化粧品の成分を角層に浸透させるための工夫をされたものを利用することが必要です。

  • ナノ化
  • ペプチド化
  • 低分子化
  • 高浸透化
  • 加水分解

化粧品の広告などによく記載されているこれら言葉はいったいどのようなことなのでしょうか?

「ナノ」メートルは10億分の一メートル

化粧品の成分が角層に浸透されないのは、化粧品の成分がにしみこむほど小さくないためです。ならば、角層に浸透できるくらい成分を小さくしよう。としたものが、ナノ化された成分です。

ナノというのは単位の一つで、1ナノメートルは10億分の1メートルになります。非常に小さなものです。大きな成分を非常に小さなもにすることをナノ化といいます。

セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、コンドロイチンなどはナノ化されて化粧品に含まれることが多い成分です。

タンパク質を分解して作る「ペプチド」

ナノ化と同じように成分を小さくしたものに「ペプチド化」というものがあります。同じように小さくしたものなのに、ナノ化ではなくペプチド化とするのには何か理由があるのでしょうか?

実はペプチド化できるのは、タンパク質の仲間だけになります。たんぱく質を分解していくと最終的にはアミノ酸というとても小さな状態にしていくことができますが、ペプチド化というのは2~50個くらいのアミノ酸が結合した状態です。

50個以上のアミノ酸が結合した状態はタンパク質になります。つまり、タンパク質を分解して細かくしたものがペプチドです。

コラーゲン、エラスチンといった成分はタンパク質でできていますので、ペプチド化することができます。

お肌に浸透できるよう分子を小さくする「低分子化」

学生の頃に聞いたことがある人も多いと思いますが、この世の中でもっとも小さな存在である原子を複数集めたものが分子です。

たとえばコラーゲンをどんどん分解していき、最終的にコラーゲンとして性質を保つことが出来るもっとも小さなところまで分解した状態が分子です。ちょっと難しいですね。

低分子化というのは、この分子をもっと小さくする技術です。肌に浸透することが出来るようになるまで分子を低分子化していきます。

肌に浸透することが出来るのは分子量500以下にする必要があります。コラーゲンの場合、アニマルコラーゲンなら通常は分子量は300,000~400,000、マリンコラーゲンの場合は100,000です。

低分子コラーゲンは500~1,000まで分子量を減らすことが出来ます。

より浸透力を高める「高浸透化」

いくらたるみに効果的な成分でも、その成分がしっかりと肌の奥に届かなければあまり意味がありません。高浸透化された成分は、角層にまでしっかりと成分が行き渡り、可能性として表皮や真皮にまで成分を届けられます。

高浸透しやすい成分の特徴としては、低分子化されていることと、脂溶性であることになります。皮膚の表面には皮脂があるため、水溶性の成分はどうしてもはじかれやすくなります。

脂溶性の成分なら皮脂になじみ、さらに角層、表皮へと浸透する可能性が高くなります。

水の作用で分子を分解させた「加水分解」

硬いプラスチックを水につけておくと、自然とボロボロになってしまうことがありますが、実はこの現象が加水分解です。水によって物質が分解することを、加水分解といいます。

化粧品の成分の場合には、水ではない別の物(酸、アルカリ、酵母など)で分解しますが、加水分解と呼んでいます。

天然由来の成分を加水分解することで、界面活性力を獲得します。界面活性力というのは、水と油が交じり合うことがないのに、交じり合わせることが出来るようにする力を持つことです。

もともと水溶性の成分は、皮膚の表面には皮脂があるためになじみにくく浸透しにくくなっています。ですが、加水分解をすることでなじみよくしたり浸透しやすくすることができます。

顔のたるみ対策におすすめの5つの化粧品

顔のたるみを改善する効果がある化粧品は数多く販売されていますが、中でも人気も実力もあり、おすすめできる化粧品をご紹介します。

「アヤナス」はコラーゲン産生が170%アップの成分配合

販売元 株式会社DECENCIA
特徴 ・保湿成分をヒト型セラミドで囲んだカプセルセラミドナノスフィアで保湿機能を高めている
・ポーラ研究所オリジナル成分のCVアルギネートでコラーゲンの量産を170%アップ
おすすめセット 10日間トライアルセット:1,480円(税込)

ポーラ・オルビスグループの敏感肌対応の高保湿エイジングケアブランドのディセンシアの中でも、プレミアムエイジングケアラインがアヤナスです。

敏感肌の方でも刺激を感じることなくたるみケアができる。翌日には目の下がふっくらしたといった口コミもあるスキンケア化粧品です。

コラーゲンを研究している会社のうるおいケア「アスタリフト」

販売元 富士フイルム ヘルスケア ラボラトリー
特徴 ・二つの赤い成分アスタキサンチンとリコピンによってハリをもたらす。
・みずみすしさ、透明感、ハリ、健康的、輝きの5つの価値が生み出すフォトジェニックビューティーへと導く
おすすめセット アスタリフトベーシックトライアルキット:1,000円(税抜)

写真フィルムの主な原材料であるコラーゲンを長年研究してきたフジフィルムが開発した化粧品として有名なアスタリフトは、Wの赤い成分で有名ですが、優れたコラーゲンが配合されている化粧品です。

付けた翌朝にも肌がモチモチとする、ローションの浸透感が高く、つけてすぐにハリがある肌を感じることが出来ると評判です。

「ビーグレイン」たるみ・ほうれい線ケアプログラムでシャープな輪郭へ

販売元 ビバリーグレンラボラトリーズ株式会社
特徴 ・4つの美容成分がじっくりと留まり理想的な水分量を17時間キープする化粧水
・たるみを引きあげる専用マッサージ美容液でリフトアップ
おすすめセット たるみ・ほうれい線ケア トライアルセット:1,800円(税抜)

浸透深度に注目した最新テクノロジーQuSomeが配合された化粧品として人気のビーグレンの化粧品は、さまざまな肌の悩みに応じたラインを作ることが出来ることで人気です。顔のたるみ予防・改善にはたるみ・ほうれい線ケアプログラムがおすすめです。

肌につけて温かみを感じ、すぐにたるみが引き上げられた。使い始めてから口やあごのまわりにハリが生まれたという口コミをもつプログラムです。

肌の力を底上げする「アクティブコンディショニングEX」

販売元 FANCL株式会社
特徴 ・3つの底上げ成分でエイジングの悩みを解決
・独自成分アクティブセラミドでハリのあるふっくら素肌に導く
・適応型コラーゲン配合で1か月後には肌の弾力が1.2倍アップ
おすすめセット 無添加アクティブコンディショニングEXハリ肌一ヵ月実感キッド:1,800円(税抜)

健康食品大手のFANCLが作っている無添加化粧品シリーズの一つで、年齢肌をサポートする化粧品です。

浸透力がたかいコラーゲンとふっくら肌に導くアクティブセラミドの効果でたるみを改善へと導きます。

オールインワンなのにたるみケアできる「メディプラスゲル」

販売元 株式会社メディプラス
特徴 ・高級美容成分66種類配合
・高濃度セラミドやプラセンタ、コラーゲンなどたるみケア成分配合
・化粧水、乳液、美容液、クリームの4役を1本でケア
おすすめセット 定期便初回限定価格:2,996円(税込)

手軽なオールインワンですが、3種類の高濃度セラミドやヒアルロン酸、さらに2種類のコラーゲンが配合され、たるみ改善を促すことが出来るゲルです。

簡単なケアでたるみを改善したいという方にとくにお勧めできる化粧品です。

どのように使えばより効果的なのか

顔のたるみを予防し改善する効果がある成分が含まれ、浸透しやすい工夫が施されている化粧品を使えば、使い方はとくに気にしなくてもよいというわけではありません。

使い方次第でより効果的に働かせることが出来ます。

自分だけのルールで使用するのはやめる

化粧品にはそれぞれ、適切な量、適切な使い方がパッケージや説明書に記載があります。その通りに使うことが最も効果的な使い方です。

例えば、化粧水を例に取って見ましょう。

化粧水といえば、たっぷりの水分を与えるために、パシャパシャと沢山使えばよいと考える人もいます。ですが、種類によっては、ポンプを1回押して出した量で充分というものもあります。

それ以上に使っても、お肌は浸透できずに結果的に無駄になってしまうことになります。それぞれの化粧品に合った量や使い方を守ることは、とても大切です。

一般的な使い方や、思いこみで使う事、自分ではこれがいいと思うといった使い方は、効果的ではありません。

お風呂上がりのハンドプレスは浸透力UP

お風呂上りはお肌が柔らかく、化粧品が浸透しやすい土台作りが出来ています。過剰な皮脂もないため、水溶性の成分でも比較的浸透しやすくなります。

皮膚の温度も高くなっているため、さらに浸透力も高くなります。化粧品を肌に塗った後、手のひらで包み込むようにハンドプレスをすることで、さらに肌を温め化粧品がしっかりと浸透していきます。

イオン導入器を活用することもおすすめ

イオン導入器は化粧水や美容液に含まれている美容成分を、電気の力で美容成分をお肌の奥に届けることができる美容器具です。

お肌の表面にある表皮には、角質層というもっとも外側の層と、その下に顆粒層という層があります。この間には電気の膜がありるために、美容成分を浸透させることが出来ません。

ですが、イオン導入器を利用することで、電気の膜を弱めることが出来、美容成分を電気の膜を通過させて浸透させることが出来るというものです。

ビタミンC誘導体はイオン化した物質なのでイオン導入器で浸透させることが出来ます。ヒアルロン酸やコラーゲンは分子が大きすぎてイオン導入では浸透させることが難しく、セラミドはそもそもイオン化していないために浸透させることが出来ません。

化粧品の特徴によって、イオン導入器を活用すれば、美容成分をより奥深くに届けることが出来ます。

とくにビタミンC誘導体は線維芽細胞を活性化させる作用もあるのでたるみ改善に効果的な成分です。より奥深くに浸透させたい成分ですね。

化粧品でのケアは毎日適量をしっかり浸透させることが秘訣

化粧品で顔のたるみを改善していくためには、基本として毎日のスキンケアでコツコツ行うことが必要です。

化粧品を使う頻度や量については、それぞれの化粧品の説明書をしっかりと読み、説明書通りに利用することが必要です。あくまでも自分流ではなく、適切な量をしっかりと浸透させるようにします。

日々の努力次第で、メイクで隠すことが出来ない顔のたるみを予防、改善することができるということになりますね。

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