ゴルゴラインを消す方法。自分でできる手軽なものから本格的なケアまで

表情筋を鍛えている女性

ほうれい線やマリオネットラインと同じように、顔にあるだけで一気に老けて見えてしまうゴルゴラインを解消する方法を紹介します。

ゴルゴラインを解消する方法は、大きく2つに分けられます。

  • 自宅などで自分でできるケア
  • エステや美容クリニックでの本格的なケア

それぞれ詳しくみていきます。

自分でできるケアは、表情筋トレーニングやマッサージ、スキンケアなど

まずは自宅などで、自分で手軽にできるケアを紹介します。

衰えた表情筋を鍛える「表情筋トレーニング」

ゴルゴラインの原因の一つに、表情筋の衰えがあります。

加齢に加えて、普段からあまり表情を大きく変えることがない人や、あまり笑わない人は表情筋が衰えている可能性が高くなります。

表情筋の中でも特に、「大小頬骨筋」と「上唇拳筋」の衰えがゴルゴラインに影響します。

  • 大小頬骨筋…口角を上方や外側へ引く筋肉
  • 上唇拳筋…鼻翼と上唇を引き上げる筋肉

この2つの筋肉が衰えることで、皮膚や皮下脂肪を支えきれなくなり、たるみが現れ、ゴルゴラインが出現します。

表情筋トレーニングを行うと、だんだんと緩んでしまった筋肉が引き上げられ、ゴルゴラインが目立たなくなっていきます。

化粧水や保湿クリームなどで肌を潤す

ゴルゴラインは、肌の奥深くの真皮層にあるコラーゲンやエラスチンが加齢や紫外線、乾燥などによって減少することが影響します。

コラーゲンやエラスチンが減少すると、肌の弾力が失われ、たるみを引き起こします。

そこで年齢肌のために作られた、アンチエイジングの基礎化粧品を使って肌の真皮層をしっかりケアします。

サプリメントも上手に使いながら、減少するコラーゲンやエラスチンを補給しましょう。

スキンケアのついでにマッサージをする

お風呂上りにスキンケアをする際、ついでにマッサージをする習慣を取り入れましょう。

マッサージをすることで血行が良くなり、その後の化粧水などを吸収しやすくなる上に、細胞を活性化させます。

力を入れ過ぎると肌を傷めたり、余計にシワを増やしてしまうことがあるので、指の滑りを良くするクリームなどを付けてからやさしく行ってください。

家庭用美顔器を使ってたるみをケアする

たるみ改善や、肌の奥深くにまで化粧品の有効成分を届ける手助けをする家庭用美顔器がたくさん販売されています。

エステサロンなどに行くことなく、わずかな時間に自分のペースで本格的なケアができるのが魅力です。

ローラータイプ、超音波、EMSマッサージができるものなど、ゴルゴライン対策の美顔器には様々なものがあります。

メイクで目立たなくする

ゴルゴラインは、普段は気にならないものの、疲れると目立つようになるという人もいます。そんなときはメイクで目立たなくさせてしまいましょう。

ゴルゴラインはシワではなく溝なので、ハイライトやコンシーラーを使ってその部分を明るくし、溝を飛ばします。

ハイライトや明るめのコンシーラーを、ゴルゴラインの溝に沿うように入れていきます。

細く入れるのがポイントで、境目は指でやさしくなじませます。横に広げ過ぎないように注意してください。

コンシーラーは特に付けすぎないように、ごく薄く塗りましょう。

美容クリニックで行うケアは大きく分けて3種類

ゴルゴラインを消す方法として、美容クリニックで行う施術は大きく分けると以下の3種類です。

  • ヒアルロン酸注入
  • 再生医療
  • リフトアップ

それぞれ詳しくみていきます。

肌を膨らませて目立たなくさせる「ヒアルロン酸注射」

ゴルゴラインは、元々顔にあった脂肪が加齢によって少なくなることで、その部分がたるんで溝になったものです。

そこで、脂肪が減ってしまった部分にヒアルロン酸を注入してふっくらとさせることで、ゴルゴラインを目立たなくすることができると考えられています。

しかしゴルゴラインを解消するためには、目に近い部分に注入する必要があります。目の近くにヒアルロン酸を注入すると、動脈が詰まる可能性があり、充分な注意が必要です。

韓国では実際に、目の近くにヒアルロン酸を注入した副作用として、脳梗塞が起きたり、失明してしまう事例が報告されています。

またヒアルロン酸を注入することでゴルゴラインは目立たなくなったものの、今度はほうれい線が目立つようになるケースもあります。

ヒアルロン酸注射のデメリットもしっかり理解した上で、知識と経験の豊富な医師から施術を受けるようにしてください。

肌を生まれ変わらせる「再生医療」

ゴルゴラインは赤ちゃんにはなく、加齢と共に現れてくるものなので、つまりは肌が老化することで現れるものです。

そこで、再生医療によって肌を若返らせることができれば、ゴルゴラインは目立たなくなります。

再生医療には、自身の脂肪を使った「セルーション」という方法があります。

セルーションとは、米国のサイトリ・セラピューティクス社が開発した、皮下脂肪組織から脂肪組織由来幹細胞(体性幹細胞)を抽出することのできる機器です。

つまり、自分の体(お腹や太ももなど)から脂肪を採取し、セルーションによって脂肪組織由来幹細胞を抽出し、顔のシワやくぼみなどに注入する再生医療です。

これにより、顔にできてしまった凸凹の改善や、丸みのあるラインを作ることができます。

顔全体の印象を若返らせることができ、仕上がりも自然で、アレルギー反応などの副作用が起きる可能性も低い優れた施術です。

リフトアップはメスを使うものと糸を使うものがある

美容クリニックで行うリフトアップには、メスを使うものと使わないものがあります。

糸を肌の内側に埋め込んでリフトアップする施術

  • ウルトラVリフト…トゲの付いた糸でしっかりと引き上げる
  • スプリングスレッド…突起が付いた伸縮性のある糸で強力に引き上げる
  • イタリアンリフト…高須クリニック独自のリフトアップ術
メスを使うリフトアップ

  • フェイスリフト…生え際の皮膚を切除して皮膚を引き上げて縫合する

糸を使うものはダウンタイムが短いという魅力があり、メスを使うものは効果の高さが魅力です。

筋肉と皮膚の両方のたるみを解消する「ウルセラ」

上記以外にも、美容クリニックで受けることができる「ウルセラ」という、たるみ解消術がゴルゴライン解消に大きな期待が持てます。

ウルセラとは、超音波の熱エネルギーによって、表在性筋膜(SMAS)を引き締めるものです。リフトアップ効果が高く、たるみ解消に大きな効果を発揮します。

メスを使ったリフトアップ手術並みの高い効果が見込めるにも関わらず、ダウンタイムが非常に短く施術後すぐにメイクをすることができます。

たるみ治療の機器として、世界で初めてFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けています。

プロによるマッサージでリフトアップを狙う

エステでの施術は、マッサージや専用のクリームを使ってのリフトアップや、専用の機器を使って美容成分をより肌の奥にまで届かせるケアが中心です。

美容クリニックでの施術のように即効性は期待できませんが、じっくりとゴルゴラインの目立たない肌にしていきます。

しかし最近では、美容クリニックとエステの中間に当たる、メディカルエステというものも登場しています。

メディカルエステとは、国家資格と専門的な知識を持った医師による指導に基づいて行われる施術です。美容クリニックで行われる施術がエステでも可能となります。

ゴルゴラインの解消法は、予算や仕上がりの好みで選んで

美容整形は随分身近なものになり、高い効果も期待できますが、それでもやはり顔に糸を埋め込んだり、メスを入れることに抵抗がある方は少なくないでしょう。

予算や仕上がりの好みなども考えながら、しっかり自分に合った解消法を選択してください。

外面だけでなく、内面からもアプローチしていきましょう。

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