色素沈着は消えないって本当なの?発生原因とセルフ改善方法4つ

30代になると、気になり始めるのが皮膚の色素沈着です。「なんとかしたいのに、なかなか消えない!」なんて悩みを抱えている方も多いのかもしれませんね。

それもそのはず!色素沈着は、肌の老化のサインでもあります。

皮膚の色素沈着をなんとかしたい!と思ったときには、まずはその原因を突き止めましょう。その上で、効果的に改善するための方法を紹介します。

色素沈着が起きる原因は、加齢と紫外線!

加齢と共に、気になり始める肌のシミ。これは皮膚の色素沈着が原因で起こる、老化現象の一つです。「気付いたときには、顔の目立つところにシミができていた!」なんて語る方は少なくありません。

シミにもいろいろな種類があり、たとえば「そばかす」のように、遺伝的要因が深く関わっているものもあります。加齢と共に気になり始めたシミの場合、以下の2つの要因が深く関連していると考えられます。

  • 外的刺激によるメラニン色素の増加
  • 加齢による肌細胞の老化

外的刺激の中でも、もっとも影響が大きいと考えられるのが「紫外線」です。紫外線を浴びれば、皮膚はダメージを避けるためにメラニン色素を生産します。

通常であれば、生成されたメラニン色素は、肌のターンオーバーと共に、皮膚の外へと排出されていきます。

真夏に黒く日焼けしたとしても、冬になれば、もとの肌色に戻るケースも多いもの。これも肌のターンオーバーによる作用となります。

しかし加齢によって、徐々に肌細胞が劣化してくると、ターンオーバーに関わる働きは、徐々に乱れていってしまいます。適切な時期にターンオーバーができなければ、皮膚の内部で、メラニン色素による色素沈着はどんどん進んでいってしまうでしょう。

この「加齢」と「紫外線」によって現れるシミのことを、「老人性色素班」と言います。

「色素沈着の元(メラニン)」は、皮膚の正常な保護機能によって生成されるもので、あらゆる世代の人の皮膚の中に存在しています。

そこに「加齢」という新たな要素が加わることで、気になるシミの発生につながってしまうのですね。

色素沈着の原因となる外的刺激は、紫外線だけではありません。ときには「皮膚の損傷」や「炎症」、そして「生地の摩擦」や「ストレス」が、メラニン色素発生の原因になることも。色素沈着をこれ以上悪化させないためには、あらゆる方面への意識上昇が求められます。

色素沈着は治らない!?早めの対策が最重要

色素沈着について調べてみると、しばしば目にするのが「治らない」という結果です。

確かに一度色素沈着が起きて、それが皮膚の真皮にまで定着してしまうと、ターンオーバーの働きのみでは、消すのが難しくなってしまいます。

また老化によって、皮膚のターンオーバーが遅延するのは、仕方がない側面もあります。こうした点からも、「治らない」と言われるケースも少なくないようです。

近年では、美容皮膚科などで受けられる、医薬品やレーザーを使った積極的な治療を検討する方も増えてきています。

しかしこの場合でも、「100%確実に消える」というわけではありません。自分の皮膚の状態にあった提案をしてくれる医師を探すことが大切です。

「色素沈着は治らない」と簡単にあきらめる必要はありません。早期であれば、セルフケアだけでも充分に改善は可能です。

色素沈着に気付いたときこそが、チャンス!一歩進んだ肌ケアを取り入れるタイミングだと捉えましょう。

早期のシミを消す方法4つ

では具体的に、セルフケアでシミを消す、もしくは状態を改善させるためには、どのような方法をとると良いのでしょうか。

  • 普段の肌ケア方法の見直し
  • メラニン色素を生み出す刺激の低減
  • 美白化粧品の活用
  • 日常生活サイクルの立て直し

以上の4つの方法を紹介するので、自分の肌に合うものを選択してみてください。

洗浄・保湿ケアを見直して、ターンオーバーの正常化

早期のシミをもっとも効果的にケアするための方法といえば、「皮膚のターンオーバーを適切にサポートする」ということです。

ターンオーバーが正常化すれば、皮膚の内部にある「トラブルの原因」を、きちんと外へと排出できます。気になる色素沈着も、ターンオーバーと共に徐々に薄くなっていくでしょう。

ターンオーバーを正常化するためには、普段の洗浄・保湿ケアについて、見直してみるのがオススメです。間違ったケアが皮膚に刺激を与え、それがターンオーバーを阻害してしまうケースも多くあります。

特に女性の皮膚は、メイク汚れなどが残りがちです。またそれを無理やり落とそうと、ゴシゴシとこするようなことがあれば、それもまた新たな刺激となってしまいます。

肌を傷つけない方法でしっかりとメイク汚れを除去しつつ、皮膚にとって必要な皮脂は落とし過ぎないことで、皮膚にとって理想の環境を用意できます。

また、年齢を重ねると共に、皮膚内部の細胞の保湿機能は低下していってしまいます。皮膚のバリア機能を保つためには、この「保湿機能」が重要な役割を担っています。

クリームなどで適切に保護することで、保湿機能を高められ、肌内部の働きをサポートすることができます。

外的刺激を減らして、長期的なケアを実施

一度色素沈着が気になり始めると、次から次へとトラブルが目についてしまう!なんてことはありませんか?過去の外的刺激の積み重ねから、このような事態に発展してしまうケースも少なくないのですね。

気になる色素沈着を徐々に消していくためには、「これから先の外的刺激を軽減する」ということが非常に重要な意味を持ちます。つまり、「色素沈着トラブルの、これ以上の悪化を予防する」というわけです。

色素沈着の原因となる外的刺激には、以下のようなものが含まれています。

  • 紫外線
  • 外傷
  • ニキビや吹き出物による炎症
  • 洋服やタオルによるこすれ
  • ストレス

最も深刻なのは、やはり「紫外線」による悪影響です。まずは紫外線対策をしっかりと行うところからスタートしましょう。特に顏は、常に露出している場所。日焼け止めクリームは、一年を通じて使うことをオススメします。

このほか、外傷や炎症をできるだけ防ぐほか、できてしまった場合には、早期の治療を心掛けましょう。洋服やタオルによる刺激も最小限に抑え、ストレスは適度に発散することも、重要なシミ対策となります。

美白効果のある成分を上手に使おう!

化粧品に含まれる成分の中には、美白作用を持つものも多数あります。色素沈着が気になったときには、こうした成分を上手に活用するのもオススメの方法です。

美白効果が期待できる成分は、以下のとおりです。

  • ビタミンC
  • ハイドロキノン
  • レチノールなど

いわゆる「美白化粧品」や「シミ対策グッズ」に含まれているケースが多いので、ぜひ成分一覧からチェックしてみてください。

特に効果が高いと言われているのが、ハイドロキノンです。メラニン色素が作られる過程においては、チロシナーゼという酵素が重要な役割を果たしています。このチロシナーゼの働きを抑えることで、美白効果を生み出しています。

肌への刺激が少なく、また手軽にケアを実践したい!と思うときには、ビタミンCを活用すると良いでしょう。

化粧品に配合されている成分を選ぶなら、肌の奥まで浸透しやすい「ビタミンC誘導体」を選択してください。またビタミンCの場合は、食べ物やサプリメントで、体内からサポートするのも効果的です。

生活習慣を改めてみよう

色素沈着を消すためには、皮膚のターンオーバーを正常化することがもっとも重要なポイントとなります。毎日の生活のサイクルを整えることも、ターンオーバーを正常化させるためのコツと言えます。

  • 睡眠時間を充分に確保する
  • 一日三食、バランスの良い食事をとる
  • 適度な運動で新陳代謝を活性化させる

生活が乱れれば、当然細胞の働きは弱くなってしまいます。色素沈着を消すためには、少し遠回りに感じることもあるかもしれませんが、ぜひ実践してみてください。

そのほかの肌トラブルを防ぐ効果も期待できます。

これらのセルフケアを実践しても思うように効果が上がらないときには、セルフケアだけで改善できるタイミングを過ぎてしまっていることも考えられます。

この場合、色素沈着を消すためには、クリニックなどで一歩進んだケアが必要となります。一度医師の診察を受け、どのような治療方法があるか確認してみると良いでしょう。

色素沈着は予防&早期ケアで若々しさアップ!

皮膚の色素沈着は、加齢と共に現れる老化現象の一つです。まだそれほど年齢を重ねていなくても、「皮膚の色素沈着が原因で、実年齢よりも老けて見られてしまう……」なんてケースも決して少なくありません。

色素沈着にもさまざまな原因があるため、「治る」「治らない」を簡単に判別することはできません。しかし加齢と共に外的ダメージが原因となって現れたシミであれば、早期ケアによって状況を改善できる可能性も充分にあります。

色素沈着は、発生から時間が経過すればするほど、ケアが難しくなってしまいます。目立ったトラブルが気になり始めてすぐ、もしくは目立ち始める前から、予防&改善に向けた意識を高めることで、美しい肌をキープしやすくなるでしょう。

皮膚の色素沈着が気になり始めたタイミングであれば、セルフケアのみで消すことも充分に可能と言えますから、ぜひ毎日の皮膚チェックを念入りに行ってみてください。

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