ほうれい線は出来る前に予防して若々しくいたい!老けたと言わせない有効な方法

ほうれい線の予防方法を実践している女性

加齢とともに気になるほうれい線は、老け顔の大きな原因となっている要素の一つです。

ほうれい線が出来てしまったら消すためのエイジングケアを行うことは必須ですが、可能な限りほうれい線が出来る前に予防しておきたいものです。

では、ほうれい線を予防するために出来るスキンケアや、日常生活で気を付けるべきことについて詳しく見ていきましょう。

ほうれい線を作らない!日々気を付けてしっかり予防

ほうれい線予防を含め、顔の老化の悩みとしてしばしば挙げられる「しわ」「しみ」「くすみ」「たるみ」についても、基本的に対策の方法は同じです。

つまり、ほうれい線の予防方法を実践することで、ほうれい線以外のエイジングの対策も出来ます。

逆を言えば、ほうれい線対策を行わないでいると、しわやしみなどの他の老化のリスクも増加してしまいます。

その点をしっかり押さえた上で、正しいほうれい線予防のエイジングケア、スキンケアを行っていきましょう。

では、具体的な方法について見ていきましょう。

  • バランスの良い食事
  • 十分な睡眠
  • 運動と姿勢
  • 紫外線対策
  • スキンケア

それぞれについてひとつずつ詳しく見ていきましょう。

【食事】バランスの良い食事と食べ方がポイント

栄養バランスが偏った食事は、ほうれい線対策としてだけではなく、健康な体を保つためにもあまりお勧めできません。

栄養バランスの整った食事を3食適度に摂ることは、全身の健康の保持にも必要な事ですし、肌の健康にも現れます。

過度なダイエットや急激なダイエットのために食事を急激に減らす人もいますが、表情筋の筋力低下、コラーゲンやエラスチンなど肌の健康に必要な成分の不足、血管やリンパ管の栄養不良をもたらし、顔の老化を助長する可能性があります。

美容のために体型に気を遣うことは悪くありませんが、無理なダイエットは絶対に避けましょう。

では、食事について具体的にどのようなポイントに気を付けていけばよいのか、詳細について詳しく見ていきましょう。

酸化と糖化に関係する油ものの摂取は適度な量を心がけよう

空揚げやとんかつ、ポテトチップスなどのいわゆる「油もの」ばかりを好んで食べている方は、栄養バランスの観点だけでなく、老化を予防するためには危険な食事です。

適度な量を作りたての状態で頂く分には全く問題ありませんが、調理後に長時間経過したり油の質が悪いものをたくさん食べると、酸化したものが体内に取り込まれる可能性があります。

酸化したものが体に全て吸収されることはないものの、参加した物質は過酸化脂質となって、体内の活性酸素を増やし、美肌のために必要不可欠なコラーゲンやエスラチンにダメージを与えるリスクが上がります。

特に、30代以降は体内の抗酸化物質であるSODやグルタチオンの量も減ってくるため、老化を防ぐためには数年後も見据えた抗酸化を意識した食生活を送りましょう。

また、油ものの食事は動物性脂肪が多く含まれていたり、タンパク質と糖が加熱されることで出来るAGEs(終末糖化産物)という物質を含んでおり、体内のコラーゲンやエスラチンを使えないものにしてしまうリスクがあります。

この現象を糖化と言いますが、酸化と並んでお肌の老化につながる大きなリスクとなり、ほうれい線の原因となるものです。

油ものの食事、清涼飲料水、人工甘味料などがAGEsを増やすものだと言われていますので、これらを頂く際には適切な量を守り、たくさん食べすぎないように注意するようにしましょう。

ほうれい線予防に効く食べ物をバランスよく摂取しよう

身体やお肌を形作るのはたんぱく質なので、肉や魚、大豆などのたんぱく質が豊富な食べ物を、動物性と植物性に偏ることなくバランスよく頂くことが基本になります。

フライや唐揚げなど、先に述べたような油ものを摂りすぎるのは問題ですが、肉や魚を全く摂らないのはたんぱく質不足に陥り、肌の健康を損ねます。

また、適切な脂肪も肌のハリを保つためには必要となってきますので、質の良い油成分であるオメガ3脂肪酸を積極的に摂るようにしましょう。

オメガ3脂肪酸を含む食べ物例
あゆ、いわし、さば、こい、うなぎ、イクラ、さけ、まぐろ、太刀魚、にしん、ぼら、さんま、高野豆腐

また、ビタミン類は抗酸化作用とともにほうれい線予防のためにも有効な成分です。

特にビタミンAやビタミンCは、コラーゲン生成を助けるはたらきがあるので積極的に摂取しましょう。また、ビタミンB群やビタミンEもお肌のターンオーバーを助けます。

ビタミン類が含まれている食品例

  • 魚類:うなぎ、うに、まぐろ、いわし、かつお、さんま、さば、ます、しじみ、鮭、鮎
  • 肉類:豚肉、内臓系
  • 野菜、果物:にんじん、とうがらし、春菊、小松菜、ホウレンソウ、ブロッコリー、いちご、レモン、ピーマン、柿、大根、カリフラワー、キャベツ、柑橘類、サツマイモ
  • 豆製品など:えんどうまめ、アーモンド、ピーナッツ、大豆、豆腐
  • 乳製品など:バター、玉子、チーズ、牛乳

発酵食品を摂ることで腸内環境を整え便秘などを防ぎ、乾燥肌や肌荒れを防ぐことも美肌のために大切です。

納豆、漬物、みそ、チーズ、ヨーグルトなどを継続して摂取しましょう。

ただし、口から摂取しても美容成分に即座に変わる食べ物は残念ながらありません。

最近サプリメントのコラーゲンなども多くありますが、直接肌に有効なコラーゲンになるのでなく、いったんアミノ酸に分解されてから全身に栄養分として再利用されるため、大量に摂ったからといって、急激にお肌が若返るわけではありません。

そのため、食べ物もサプリメントも、毎日適度に摂り続けることが必要になってきます。

よく噛むことで口の周りのエクササイズ

食べ物の内容だけでなく、食べ方にも気を配ることでほうれい線の予防につながります。

“顎に適度な負荷をかける”硬さの調理と、しっかりと噛んで食べる動作によって、ほうれい線を予防することが出来ます。

柔らかいものばかり食べていたり咀嚼しない食生活を続けていると、口の周りの筋肉を使わなくなるために顔の筋肉が鍛えられず、将来的にたるみが生じやすくなります。

そのため、ある程度硬さのあるものをしっかりと間で食事をすることが大切になるのです。

【睡眠】シンデレラタイムの睡眠はターンオーバーのために必須

お肌のターンオーバーは、シミやしわのない綺麗な肌を正常に保つ上で必要なことですが、そのために大切なのは良質な睡眠を十分に取ることです。

夜の11時から明け方頃までは「シンデレラタイム」と呼ばれており、成長ホルモンが多く分泌され、昼間の肌ダメージをしっかりと回復してくれるまさに魔法の時間帯です。

若くても睡眠不足が続いたり睡眠時間が不規則になれば、成長ホルモンの分泌が不十分になってしまい、肌のターンオーバーが乱れてしまうこともあります。

ターンオーバーが乱れてしまうと、肌荒れや乾燥肌の助長、真皮の栄養不足などの原因となり、ほうれい線の原因へとつながります。

ほうれい線を予防して美肌を保つためにも、なるべく規則的な睡眠、願わくばシンデレラタイムには眠っているような生活リズムを心がけるようにしましょう。

【運動と姿勢】適度な運動と正しい姿勢はほうれい線防止に役立つ

運動不足は体内の血行を悪くし、老廃物がたまりやすくなる原因となり、その結果むくみを引き起こしてしまうこともあります。

むくみがすなわちほうれい線へとすぐにつながるわけではありませんが、身体全体にとってもお肌のためにもマイナス要素となります。

顔がむくむことによってほうれい線部分の皺が形状記憶されやすくなり、さらに表情筋が動かしにくくなるためにたるみも助長する悪循環に陥りやすいのです。

顔のむくみ防止と表情筋のエクササイズには、舌を回すベロ回し運動や口を大きく開いて発音する顔の体操などが効果的です。

▼ほうれい線を消すための運動についてはコチラも参考にしてみて!

さらに、長時間のデスクワークを悪い姿勢で続けることも、運動不足と血行不良の原因になります。

特に猫背は頭の重力が強くかかって顔を下に引っ張ってしまうので、顔のたるみを招いて直接的なほうれい線の原因となります。

地面に対して背骨が垂直になるようにまっすぐに保ち、首だけが前に行かないように注意して過ごすようにしましょう。

これら運動や姿勢に注意して過ごすことは、ほうれい線の予防だけでなく出来てしまったほうれい線へのアプローチとしても有効です。

【紫外線対策】全てのアンチエイジングの基本を徹底しよう

紫外線対策はほうれい線予防の対策だけでなく、全てのアンチエイジングの基本として最も大切なことです。

紫外線はお肌の活性酸素を発生させることで、肌の遺伝子や肌の内側にある線維芽細胞にダメージを与えるとともに、コラーゲンやエラスチンも変性させてダメージを与えます。

このダメージをそのままにしておくと、肌のたるみの直接的な原因となってほうれい線生成につながるだけでなく、シミやしわ、たるみや毛穴の開きといった他の老化現象の原因にもなります。

しかし、特別な紫外線対策をしなければいけないわけではなく、誰にでも出来る基本的な紫外線対策を徹底させるようにすれば十分です。

まずは正しい紫外線知識として、以下の事柄を念頭に置いておきましょう。

  • 紫外線は、夏場だけではなく年中降り注いでいます。
  • 紫外線は、直接日差しが当たらない曇りの日でも降り注いでいます。
  • ほうれい線の原因となるUV-A波はしわやシミの原因にもなります。

紫外線対策として行える事としておすすめなのが、日焼け止めをしっかりと塗る事と衣類などで紫外線対策を行うことです。

日焼け止めの選び方

日焼け止めの表記には、SPFとPAがあります。

SPF(Sun Protection Factor)
いわゆる肌が浅黒くなったり火傷のような炎症を起こすUVの波に対して効果を発揮し、数字が大きいほど効果が高くなります。
紫外線が当りだしてから日焼けしてしまうまでの時間を、例えばSPF30ならば塗っていない状態に比べて30倍遅らせることが出来ます。
PA(Protection Grade of UVA)
肌の老化に直接影響するUV-A波に対してどれだけ効果があるのかどうかを示しており、プラスの表記が多いほどその効果は高くなっています。
アンチエイジングを念頭に置いた紫外線対策をするのであれば、なるべくPA++++表記の物を選ぶと良いでしょう。

SPF数値が高い方が効果の持続性が高いものの、紫外線の効果をゼロにするわけではありませんが、PAは直接その効果の高さを示しています。

ただし、SPF数値が高い日焼け止めの方が肌にかかる負担も大きいですので、短期間のお出かけの際にはSPFが低めに抑えられているものを選ぶなど、状況によって日焼け止めを使い分けるのもおすすめです。

衣類の工夫による紫外線対策

気温によっては身体に熱がこもると熱中症を引き起こす可能性もありますので無理には出来ませんが、なるべく肌の露出を避けるなどの紫外線対策を行うようにしましょう。

おしゃれに見える紫外線対策グッズもたくさんあります。具体的な例をご紹介します。

  • サングラスや紫外線カット加工されているおしゃれ眼鏡をかけると、眼球への紫外線の影響も緩和されます。
  • UVカット加工されたカーディガンやストールを身につけましょう。
  • 日傘を射したり、流行に沿った帽子をかぶるようにしましょう。

【スキンケア】洗顔と保湿をセットで行おう

アンチエイジングのスキンケアというと、つい化粧水やクリームなどの化粧品に注目を置きがちですが、前段階の洗顔から方法を見直してみましょう。

洗顔方法によっては、ほうれい線や小じわの原因となる乾燥肌を引き起こしてしまっている可能性もあります。

とはいっても、難しいことはありませんので、基本の洗顔と保湿を毎日継続していくことが大切です。

洗顔と保湿それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。

洗顔はこすりすぎないで洗う

香料が強いクレンジングや洗顔料、スクラブ効果が高い洗顔料の使用や、こすりすぎの洗顔は、乾燥肌につながるケースがあります。

肌の乾燥もお肌の老化の要素の1つで、そのままにしておくと顔の老化に拍車をかけることになってしまいます。

洗顔の際に気を付けるべきことは以下の点です。

  • スクラブ効果のない、柔らかい泡の出来る洗顔料を使いましょう。
  • 香料が強すぎたり、泡が立たない洗顔料を使うのであれば、全く洗顔料を使わないで洗顔をした方がおすすめです。
  • 熱めのお湯での洗顔は肌表面の油分を落としすぎて乾燥肌を助長するので避けます。
  • 洗顔時の温度は32度くらい(肌より少し冷たい程度)のぬるま湯にしましょう。
  • 肌をゴシゴシこすらず、泡で包み込むように撫でて洗います(洗顔料を使わない場合も肌表面を撫でる程度で十分です)
  • 洗顔後に顔を拭く時も、タオルでゴシゴシこすらずにそっと肌表面を包んで水分を落とすようにしてください。

※洗顔料をすすぐ際は冷水での洗顔でも毛穴を引き締めるのでおすすめですが、汚れを取らずに冷水で洗顔をすると汚れがそのままで毛穴が詰まりやすくなるので注意しましょう。

保湿するスキンケアを心がけよう

25歳以降は、肌表面の皮脂量も減りセラミドも少しずつ減少することで、顔のバリア機能の低下が起こり、乾燥肌になりやすいです。

乾燥肌になりやすいということは、ほうれい線などの老化現象も表面化しやすいということになります。

ほうれい線対策に高価なエイジングケア美容液を今すぐ使う必要はありませんが、コラーゲンやヒアルロン酸など汎用性の高い保湿成分の配合された基礎化粧品を使うと、保湿効果をより期待できます。

保湿効果の高い成分例
コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド、コエンザイム、アミノ酸、グリセリン、トレハロース、プロテオグリカン など

特に肌表面の汚れを洗い流した洗顔後や朝晩などはしっかり保湿を心掛けましょう。

ちなみに、化粧水を惜しみなくジャバジャバ使っても「水」がお肌に乗っかるだけで成分が全て浸透するわけではありません。

皮膚の内側の角層には一定量までの水分や保湿成分しか浸透しませんので、適量の使用で十分です。

ただし、コットンで化粧水をつける際に肌表面を擦ってしまうと、肌への刺激になってしまうので、コットンを使うのであれば軽くたたくようにして使いましょう。

コットンパックは放置しておくと逆に肌表面の水分を飛ばしてしまいますので、行うとして1,2分程度が目安となるので注意してください。

ほうれい線をできる前にしっかり予防しよう

ほうれい線を予防するために出来る事はたくさんありますが、共通して言えることは、即効で効果が出るわけではないということです。

それぞれの事柄を継続して行っていくことで、エイジングに強い体作りと美肌作りにつながり、ほうれい線の予防として効果を発揮します。

今日からすぐに出来る事ばかりですので、自分自身の生活習慣を見直して、ほうれい線予防に強い生活を送っていけると良いですね。

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