真皮しわのケア用化粧品、注目成分7つ!注意点からオススメ品まで

細胞の衰えが原因で引き起こされる真皮しわは、「見た目」を気にする女性たちにとって、非常に大きな問題です。なんとかして改善しようと頑張る方も多いことでしょう。

真皮しわのケアを自分で行おうとしたときに、頼りになるのが化粧品です。真皮しわ改善のためにはどんな成分が含まれる化粧品を、どう取り入れるべきなのでしょうか。

オススメ成分や化粧品、使い方や注意点など、見た目年齢アップを防ぐためのポイントを詳しく紹介していきます。

コラーゲンを増やすため、線維芽細胞に働きかける成分を!

真皮しわのケアで、注目される成分といえば「コラーゲン」です。コラーゲンが豊富な状態をキープできれば、しわトラブルは目立ちにくくなるでしょう。

しかしコラーゲンをスキンケアに取り入れるためには、注意しなければならないポイントもあります。

コラーゲンの分子量は非常に大きく、そのまま肌に乗せても真皮に浸透することはありません。皮膚表面の保湿ケアはできても、真皮しわケアはできないのです。

だからこそ大切なのは、体の中で「コラーゲンを生み出す細胞」をサポートすること。この細胞を「線維芽細胞」と言います。

線維芽細胞の働きを活性化する成分には、以下のようなものが当てはまります。

  • レチノール
  • グロースファクター
  • ビタミンC誘導体

それぞれが、どのような形で線維芽細胞をサポートしてくれるのか、詳しく解説していきます。

エイジングケア成分として人気が高い「レチノール」

レチノールは、ビタミンAの一種。しわ取り用化粧品では、パルミチン酸レチノールや酢酸レチノールといった、ビタミンA誘導体として配合されているケースが多くあります。

レチノールはもともと人間の体内に含まれるビタミンの一種で、粘膜や皮膚を健康に保つ役割を果たしています。

レチノールは皮膚の奥で、レチナール、レチノイン酸とその姿を変えていきます。しわに良いとされるのは、このレチノイン酸です。

線維芽細胞に働きかけて、コラーゲンやエラスチンの分泌量を増やし、生まれ変わりを促進してくれます。

細胞増殖に役立つ「グロースファクター」

グロースファクターは、成長因子とも呼ばれています。誰もが若い頃は、豊富に持っているグロースファクターですが、加齢と共に徐々に減少してしまいます。

グロースファクターの役割は、ヒト成長ホルモンを活性化させること。それにより、身体の中のあらゆる細胞の働きを強めてくれます。

当然その作用は、真皮内の線維芽細胞にも及びます。線維芽細胞の働きが活性化することで、コラーゲンやエラスチンの分泌量が増えていきます。

化粧品に配合される際には、グロースファクターは「GF」と略されることが多いです。

  • EGF
  • FGF
  • VEGF
  • KGF

成分表にこれらの記載があれば、グロースファクターが配合されているということになります。ぜひチェックしてみてください。

肌の奥深くにまで浸透する「ビタミンC誘導体」

肌に良いビタミンとして知られるビタミンCですが、そのままでは非常に不安定な物質です。これを安定化させ、さらに肌に浸透しやすい形にしたものがビタミンC誘導体です。

ビタミンC誘導体にも、レチノールと同様に線維芽細胞に働きかけ、活性化させる機能が備わっています。

化粧品に配合されるときには、

  • リン酸アスコルビル
  • パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)

などの表記になりますから、ぜひチェックしてみてください。

ビタミンC誘導体には、しわ対策以外にも、美白や皮脂抑制、抗酸化作用など、さまざまな効果を期待できます。

アンチエイジング成分としても人気で、様々なアイテムを選びやすいというメリットもあります。

関連記事:気になる真皮しわ対策の鍵はコラーゲン!取り入れ方を間違えないで

コラーゲンを減らさない!活性酸素を除去する成分を!

真皮の中にあるコラーゲンは、さまざまな理由により破壊され、減少してしまいます。「生み出す力」をサポートすると共に、減少数を抑えることでより高い効果が期待できるでしょう。

コラーゲンを破壊するのは、やはり体内で発生する活性酸素です。活性酸素を抑えるための成分には、以下のようなものが当てはまります。

  • ビタミンC誘導体
  • ビタミンE
  • アスタキサンチン
  • コエンザイムQ10

いわゆる「抗酸化物質」と呼ばれるもので、しわ以外にも、アンチエイジングのサポートをしてくれます。

細胞の身代わりになってくれるビタミンC誘導体

細胞の活性化と共に、活性酸素除去にも役立ってくれるのが、ビタミンC誘導体の特徴です。

どれだけ気を付けて生活していても、体内で発生する活性酸素をゼロにすることはできません。

活性酸素が発生すれば、細胞がサビつき、老化の原因となってしまいます。このときに、細胞の身代わりになって助けてくれるのがビタミンCなのです。

細胞よりも酸化しやすい性質を持っているので、活性酸素から細胞を守ることにつながります。

ビタミンCと共に働くビタミンE

活性酸素は代謝によっても発生してしまいますが、この活性酸素から細胞を守る働きをしてくれるのがビタミンEです。

高い抗酸化作用を持つと共に、血管を広げて血行を良くする効果が期待できます。ビタミンCとセットにするとより効率よく働きますから、ぜひチェックしてみてください。

化粧品などに配合されているときには、酢酸トコフェロールという名前になっています。

しわに関係するアスタキサンチン

活性酸素にも種類があり、その中でも「しわの形成」に大きな役割を果たしていると言われているのが「一重項酸素」です。

この一重項酸素に対して、高い攻撃力を持つのがアスタキサンチン。さまざまなアンチエイジング化粧品にも採用されている、注目の成分です。

深いしわに悩んでいるときには、ぜひこの成分が含まれている化粧品を選択してみましょう。コラーゲンを守る力も強くなります。

肌の老化を防止するコエンザイムQ10

強い抗酸化作用を持つ成分で、肌の老化を防いでくれる成分として知られています。

また、新陳代謝の活性化にも関わっていますから、コラーゲンを内部から守りながら、新しい肌への生まれ変わりを促進してくれます。

グロースファクターやビタミンC誘導体などは、生成と保護、両方から真皮内のコラーゲンをサポートしてくれます。

真皮しわ対策としては、非常に有効な成分と言えるでしょう。どのような名称で記載されているのかを頭に入れて、チェックしてみてください。

関連記事:真皮しわ改善には保湿だけじゃダメ!真皮しわの原因と消すためのコツ

アイテム選びで悩んだときに、オススメ化粧品5つ!

真皮しわの対策に効果的な成分を紹介してきましたが、「結局どの化粧品を選べば良いのかわからない」「迷ってしまう」という方もいるでしょう。

真皮しわに対して高い効果が期待できる成分を含んでいる、オススメの化粧品を5つ紹介します。

QuSomeレチノA/b.glen
名前からわかるように、レチノールを配合した美容液です。カプセル化したレチノールと、ビタミンEを加えたレチノイン酸トコフェリルを配合。レチノールの効果を高める一方で、肌への刺激を抑えています。深いしわで悩んでいる部分に、直接塗れます。価格:6,480円 (税込)/15グラム
エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS/資生堂
こちらも純粋レチノールを配合した化粧品です。伸びの良さにもこだわっており、使い心地の良さも抜群。普段のお手入れにワンステップ加えることで、手軽に真皮しわのケアができます。価格:6,264円(税込み)/15グラム
リルジュ リカバリィエッセンス/AIJ
三種類のグロースファクターを配合し、肌の内部から潤いとハリをサポートしてくれます。洗顔後すぐ、普段のお手入れの前に顔に馴染ませるのがお手入れのコツ。7日間のトライアルセットなら、1,000円以下でお試しできるのも魅力です。価格:8,640円(税込み)/30ミリリットル
リペアジェル/リソウ
肌の奥まで浸透するビタミンC生命体で、肌の奥からコラーゲン生成をサポートしてくれます。活性酸素の除去やターンオーバーの適正化にも役立つビタミンCで、総合的なしわ対策が可能です。価格:税込16,200円(32ミリリットル)
アスタリフトホワイト エッセンス インフィルト/富士フイルム
ビタミンC誘導体で、真皮しわ対策に役立つ美容液です。抗酸化作用のあるアスタキサンチンも配合されており、美白だけではなく真皮しわ改善のためのサポートもしてくれます。化粧水からクリームまで、ラインで揃えるのもオススメです。価格:7,560円(税込み)/30ミリリットル
どの化粧品も、コラーゲン生成をサポートする成分や減少を防ぐ成分をバランスよく配合しています。

トライアルセットも上手に活用し、自分の肌に合うものを見つけてみてください。

真皮しわケアに効果的!オススメ化粧品の使い方

真皮しわに良い成分を配合したスキンケア商品には、さまざまな種類が存在しています。

化粧水やオールインワンゲル、美容液など……。効果的な使い方や順番もそれぞれで異なりますから、使用方法をよく読んで利用しましょう。

ただし、どのアイテムを使用するにも「皮膚の清潔さ」は重要なポイント。

皮膚に負担をかけない方法でしっかりとクレンジングをして、汚れを落とした上で使用しましょう。

レチノールには注意が必要!

真皮しわに良いとされる成分の中でも、使用に注意が必要なのが「レチノール」です。コラーゲン生成を促してくれる成分ですが、その分肌への刺激も強くなっています。

レチノールには、以下のような副作用が報告されています。

  • 肌の炎症・かぶれ
  • 紫外線ダメージの増加
  • 皮膚の乾燥
  • 刺激に弱くなる

化粧品に配合されるレチノールは、医薬品ほど濃度が濃いわけではありません。

しかし皮膚が敏感な人は、ピリピリとした刺激を感じることがあります。もしこのような感覚があれば、使用を中止した方が良いでしょう。

コラーゲン生成をサポートする成分として、「ビタミンC誘導体」を選んでもあまり違いはありません。ビタミンC誘導体の方が肌への刺激も少なく、安心して使えます。

また刺激がなくても、昼間の使用には注意が必要なアイテムもあります。紫外線によるダメージが増加すれば、真皮しわを悪化させる原因になってしまいます。

レチノールが配合されているアイテムを使うときには、

  • 自分の皮膚で「使い続けることができるかどうか」を確かめる
  • 保湿成分も同時に配合されていることを確認する
  • 使用方法とリスクをチェックする

これらの項目を、必ず確認するようにしましょう。

真皮しわは、毎日のスキンケアで少しずつケアを!

真皮しわの改善は、決して簡単なことではありません。毎日のスキンケアを徹底しても、すぐに効果を実感するのは難しいでしょう。

真皮しわの改善は、皮膚のターンオーバーに合わせて少しずつ変化が現れはじめます。

自分の皮膚に合うアイテムを見つけ、根気強くケアを続けていくことが「真皮しわ改善」「さらなるしわ発生の予防」につながるはずです。

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