唇が乾燥する原因。気候だけじゃない?気をつけるべき事

唇って1年中乾燥しますよね。冬にカッサカサになるのは分かるけど、何故夏もリップが欠かせないの…?と不思議に思っている人も居るのではないでしょうか。実は唇のカサつきの原因は、空気の乾燥だけじゃないんですよ。

唇が乾燥してしまうのには沢山の要因があるんです。一体何が唇に悪い影響を与えているのか…今日は唇が乾燥する原因についてお話したいと思います。

唇がカサつく7つの原因。意外な事が唇を乾燥させていた

唇は顔の中でも最もデリケートな部分。ですので様々な事が唇を乾燥させる引き金になるのです。乾燥の直接的な原因には次のようなものがあります。

空気の乾燥

顔の中でも唇の皮膚は少し特殊です。肌に水分を保持しておく角質層が薄く、また皮脂腺が殆どない為皮脂を分泌する事がありません。

皮脂には皮膚の表面を多い、肌の水分が失われないようにするバリアの役目があります。

つまり元々保持しておける水分が少なく、なおかつそれを守る為の皮脂が出ない…潤いを保つのが難しい部位なんです。

この為空気の乾燥にはとても敏感。特に秋冬は外気が乾燥しがちなだけではなく、暖房を使用することで部屋の中の空気も乾きやすくなります。

紫外線

皮膚が薄く、皮脂腺が無い事に加えて唇にはメラノサイトがありません。メラノサイトは、紫外線が皮膚の深層へと侵入してくるのを防ぐ為にメラニンを生成する細胞です。

つまり唇は紫外線のダメージを受けやすい部位でもあるのです。紫外線に晒された唇は角質層の水分が蒸発し、乾燥を引き起こします。

唇のUVケアって忘れてしまいがちですよね。確かにシミなどは出来ませんが、かといって放っておくとカサカサ唇になってしまいますよ。日中屋外に出る時は、UVカット効果のあるリップクリームを塗るようにしましょう。

ただしUVカット成分も唇に刺激を与えますので、必要な時だけ使うようにし、リップクリームは使い分けるのが理想的です。

食生活や水分不足

唇は本来体内にある筈の粘膜が体の外に出ている唯一の部位です。粘膜を保護し健やかに維持する為に役立つ栄養素はビタミンB2。

そして、肌の潤いを保つコラーゲンの生成には、ビタミンCやタンパク質が欠かせません。これらが不足しないよう、食生活には気をつけたいものです。

そして体内の水分不足も唇の乾燥の原因です。唇のカサつきは、水分保持しにくい唇が部分的に脱水症状を起こしている状態と言えるでしょう。

水分不足にならないよう、こまめな水分補給を心掛けましょう。一度に大量に飲んでも尿になって排出されてしまいますので、少しずつ頻繁に摂ることが大切です。

唇をなめる癖

唇がカサついてくると、ついついなめてしまいがちですが、実はこれって逆効果なんです。唇の表面についた唾液が蒸発する時に、唇が保持している水分も一緒に蒸発してしまうのです。結果として余計に唇が乾燥してしまう事に。

しかも唾液には消化酵素が含まれており、タンパク質を分解する働きがあります。この消化酵素が唇の皮膚のタンパク質を破壊してしまいます。何気なくやってる唇をなめる癖、実は唇に悪影響を与えているんです。

日常的にやってしまっている自覚がある人は勿論気をつける必要がありますが、緊張状態にある時やストレスを感じている時に、無意識に唇をなめてしまう、という事もあるようです。

口呼吸の癖

人は基本的に鼻で呼吸をするものですが、最近口呼吸になってしまっている人が増えているようです。口呼吸には様々なデメリットがあるのですが、唇の乾燥もその1つ。常に唇に空気がかかってしまう為、唇の水分が奪われてしまうのです。

口呼吸の原因の1つに口の周りの筋力低下が挙げられます。口輪筋を意識して動かし、鍛えることで口呼吸が改善されることがあります。

  • あいうべ体操(口をおおきく「あ」「い」「う」と動かした後、舌をべーっと思い切り出す)
  • 舌回し(口を閉じたまま歯の外側で舌を大きく回す)

などを行うと効果的ですよ。また、マスクを使用すると呼気で口元が潤い、唇が乾燥しにくくなります。

内臓の不調

前述の通り唇は粘膜です。繋がっている胃や腸などの不調が表れやすく、

  • 暴飲暴食
  • 偏った食事
  • ストレス

などで胃腸が疲れていると唇がカサカサになってきます。特に酷使され過ぎた胃が熱を持つと唇が乾燥すると言われています。

心当たりがあるな…という人は、胃腸をいたわり、休ませてあげる事も大切。胃に優しいものを食べるようにし、

  • お酒
  • コーヒー
  • 辛いもの

などの刺激物は避けましょう。また、胃に負担がかかりますので就寝前3時間以内は食事をしないよう心掛けたいものです。

加齢

歳をとると体内の水分量が減ってきます。また、コラーゲンの体内生成も少なくなってきますので、唇が乾燥しやすくなってくるのです。

デリケートな唇は老化が現れやすいパーツです。長い間のダメージも蓄積していますので、放っておくとカサカサのシワシワになってしまいます。

加齢は止める事が出来ませんが例えばコラーゲンのサプリメントを摂るようにするとか、出来ることで対策をしていきたいですね。

保湿と合わせて、原因に見合ったカサつき対策を

唇が乾燥する原因についてお話してきました。カッサカサで困っている人、心当たりは見つかりましたでしょうか?空気の乾燥だけではない、沢山の要因があることをご理解頂けたと思います。

全てに気をつける事は難しいですが、とりあえずまず保湿を心掛けて、それでもカサつきが改善されないようであれば、その他の対策も考えてみて下さい。

唇が乾燥しているとメイクのノリも悪くなってしまいます。原因を見極めて、プルプル唇を目指していきましょう!

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