顔のたるみの6つの原因。実年齢より老けないために知っておいて!

見た目年齢を10歳以上引き上げてしまうこともある顔のたるみですが、この顔のたるみが起こる原因には、大きく6つに分けていくことが出来ます。

どのようなことが顔のたるみの原因となるのか詳しく紹介していきます。

老化と諦めないで!顔がたるんでしまう6つの原因

まず顔のたるみの原因を見ていきましょう。

  • コラーゲンの減少による肌の弾力低下
  • 表情が乏しくなり表情筋が衰える
  • スマホを見る姿勢の悪さによるスマホたるみ
  • 老廃物が溜まることでお肌がたるむ
  • 頭皮へのダメージも顔のたるみに関係してくる
  • 遺伝の可能性もゼロではない

これらの原因がどうして顔のたるみにつながっていくのかを詳しく見ていきましょう。

1.コラーゲンの減少による肌の弾力低下

皮膚は表皮、真皮、皮下組織という3つの層に分かれていますが、コラーゲンはこのうち真皮の部分にあります。

網目状に広がっており、表皮を支え、お肌の弾力やハリを保つ役割をしています。コラーゲンはタンパク質からできている成分で、実はレザー(皮)のような硬さをもっています。

このしっかりとしたコラーゲンの網が、真皮には張り巡らされており、表皮を下支えしてお肌のハリを支えています。

新陳代謝の低下がコラーゲン減少の大きな理由

コラーゲンが減少する最も大きな理由は年齢です。年齢と共に新陳代謝が低下することで、コラーゲンの産生自体が低下してコラーゲンが減少します。

コラーゲンはもともと真皮の中にある線維芽細胞という細胞がアミノ酸を材料として、そしてビタミンCや鉄分などを消費して産生していきます。ですが、年齢が重なるにつれて線維芽細胞の働きが低下し、コラーゲンの産生量が減ります。

新陳代謝が低下すると、真皮の中には古いコラーゲンがいつまでも残ってしまいます。しなやかな硬さを持っていたコラーゲンは、硬くもろくなってしまいます。その結果、表費を支えることが出来なくなってしまいます。

コラーゲンが減少する理由の一つはストレスやダイエット

コラーゲンの減少は新陳代謝の働きが低下することと説明しましたが、年齢以外にも新陳代謝が低下することがあります。それが、ストレスや過度なダイエットです。

ストレスがどうして新陳代謝を下げるのかというと、ホルモンバランスが乱れてしまうためです。食べ物を栄養に代えるといった働きや、栄養素をエネルギー代える代謝は、ホルモンバランスが整っている状態で初めて正常に働きます。

ストレスを強く感じていると自律神経やホルモンバランスが乱れてしまい、この代謝を正常に行えない状態になり、線維芽細胞がコラーゲンを作り出すことが出来ないという現象が起こります。

過度なダイエットをしている人もストレスをためやすく、さらにコラーゲンの材料となるタンパク質やビタミンC、鉄分といった栄養素が不足してしまうということも起こります。材料がなければ、コラーゲンを生み出すことが出来ません。

若い人でも疲労が続いている人やストレスを感じている人は、顔がたるんでいると感じることがありますが、このようなことが原因になっている可能性があります。

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紫外線も肌の弾力をどんどん低下させていく

ストレスはコラーゲン減少の原因となることは説明しましたが、外的ストレスである紫外線は、ストレスであるというだけではなくコラーゲンを減少させる原因となっています。

紫外線の中でも、紫外線A波は皮膚の真皮にまで届きます。そして、コラーゲンを破壊してしまいます。さらに、紫外線A波はコラーゲンを生み出す線維芽細胞も傷つけてしまうため、コラーゲンの産生量も減ってしまいます。

さらに、紫外線を浴びることで活性酸素が生まれ、この活性酸素を除去するために大量のビタミンCが消費されてしまいます。コラーゲンの材料を沢山使ってしまえば、やはりコラーゲンの産生量が低下してしまうことになります。

紫外線対策の方法についてはこちらをチェックしてみてくださいね。

喫煙はコラーゲン不足を加速させてしまう

喫煙をすると体の中には一酸化炭素が大量に血液中に流れ込んできます。この一酸化炭素はとても不安定な状態なので、安定しようとして血液中の酸素を使い二酸化炭素になり肺から排出されていきます。

つまり、本来代謝に必要な酸素が使われてしまうことになります。線維芽細胞がコラーゲンを生み出すために必要な酸素が不足するのですから、当然コラーゲンの産生量は低下します。

さらに、喫煙によってコラーゲンを生み出すときに必要なビタミンCも大量に消費してしまいます。1本のタバコをすると、100㎎ものビタミンCが消費されてしまいます。これは1日に必要とされているビタミンCの約半分の量です。

タバコに含まれるニコチンは、コラーゲン同士をつなぎ合わせているエラスチンという物質を破壊してしまうこともわかっています。直接的にコラーゲンにダメージを与えるわけではありませんが、お肌のハリを保つためにエラスチンは大切な物質です。

喫煙することでコラーゲンの材料が大量に消費され、さらにお肌のハリを保つために必要なエラスチンも壊されてしまいます。喫煙は本当にお肌の敵ということができます。

2.表情が乏しくなり表情筋が衰える

子供の表情を見ていると、ころころと変わっているのが分かります。先ほどまで泣いていたのに、すぐに笑っていたり、怒っていたりとみているだけでも楽しいですよね。一方で大人はどうでしょう?表情が乏しいと感じる人も多くいます。

実はこの表情の乏しさによって、顔の筋肉である表情筋が衰えてしまうということが起こってきます。表情筋が衰えることでほうれい線が出現したり、顔のハリ自体も失われたるんでしまう、老けて見える。といった事が起こります。

表情筋を簡単に鍛える方法と効果についてはこちらで詳しく説明しています。

豊かな表情は老化を遅らせる最大の予防法

テレビでみるタレントさんや女優さんは年令を感じさせない顔のハリを持つ方が多くいますが、よく見ているととても表情が豊かであることが多くなっています。特に笑顔が素敵という人は、肌にハリもツヤもあることが多いですね。

テレビや舞台では、感情を周りに伝えるために常に巧みに表情を変えていきます。ちょっと表現がオーバーではないか。と感じるくらい、非常に大きく表情を変えていくため、彼女たちは常に表情筋を鍛えています。

もともと普通に生活を送っていると、全体のうちわずか30%ほどしか表情筋は使われていないといいますが、表情が豊かな方はさらに多くの表情筋を使うため、いつまでも若々しく見える、老化を感じさせない顔を作れるんです。

顔の癖が顔を歪ませたるませる

常に笑顔で接する接客業の方は、表情も豊かで表情筋をよく使っていると思われがちですが、実は接客業の人は逆に顔がたるみやすいと言われています。

その原因は顔の癖です。ずっと同じ笑顔をキープしていると、どうしてもその表情筋だけを酷使し、筋肉は疲労をしてしまいます。ちょうどずっと同じ姿勢をしていると肩こりや腰まわりが凝ってしまうのと同じです。

表情筋は実はもともとはとても柔らかなものですが、常に同じ表情筋を使ってこってしまうとそこが固まり、血行不良やリンパの流れなども悪くなってしまいます。

その結果、顔に老廃物が溜まり込み、顔がむくみ重量に負けてたるむということが起こります。

3.猫背などの姿勢の悪さが頬をたるませる

顔のたるみと姿勢に関連があるというのは一見信じがたいことですが、実は本当に姿勢が悪いと顔がたるみやすくなります。

筋肉は、実はすべてがつながっています。もちろん、一枚の筋肉が体にぺったりとついているわけではありませんが、すべての筋肉が影響をしあって動いています。つまり、顔の筋肉もそのほかの部分の影響を受けていることになります。

猫背の矯正方法についてはこちらでチェックしてみましょう。

スマホを見る姿勢で20代でもスマホたるみが起こる危険性が

急激に広まったスマホによって、最近ではスマホたるみという言葉が生まれてきています。このスマホたるみは、まさに猫背などの姿勢の悪さが起こすたるみを端的に表した言葉です。

スマホを見るとき、背中を丸めた状態でうつむいていませんか?つまり猫背になり、さらに顔が下を向いている状態です。

本来の正しい姿勢は、身体の中心に頭が乗っているため、顔の重さも体が支えてくれます。ですが、猫背の状態になると頭が重心よりも前に傾き、顔の重さはそのまま重力に引っ張られます。

さらに顔を下に向けているのですから、結果として顔がたるんでしまうということが起こります。

さらに猫背でいることで僧帽筋という筋肉が緩むということが起こります。僧帽筋は肩甲骨を動かす筋肉ですが、実は顔を引き上げる筋肉でもあります。

正しい姿勢をしていると自然と顔がきりっと引き締まるのは、この僧帽筋の存在が多くなります。ですが、この僧帽筋が緩めば顔の筋肉も緩み、よりたるみやすくなります。

習慣化した姿勢がたるみを悪化させる

パソコンを使ったりスマホを見たりすることで、どうしても猫背が習慣化してしまっている人は多くいます。そのほかにも足を組む癖、肘をつく癖などが習慣化していると、どんどん身体を支えるための筋肉が衰えます。

一つの筋肉が衰えると、身体はそのほかの部分でカバーしようとして無理が掛かり、結果としてさまざまな筋肉が疲労していきます。もちろん、顔の筋肉も疲労を起こし、最終的にたるみにつながっていってしまいます。

4.老廃物が溜まることでお肌がたるむ

私たちの体には、栄養や酸素を運び、二酸化炭素や老廃物を回収してくる血液と、身体の余分な水分や老廃物を排出するリンパ液が巡っています。

運び込まれる栄養と酸素を使い、使ったことで発生する二酸化炭素や老廃物の排出のバランスがうまく保たれることが大切です。ですが、老廃物がしっかりと排出されない状態になると、栄養や酸素を運ぶことが出来なくなります。

結果として新陳代謝が滞り、新しい細胞を生み出すことができなくなります。お肌でいえば、線維芽細胞の活動が滞り、コラーゲンの産生、エラスチンの産生などが出来ないくなり、顔がたるみます。

老廃物の中でも厄介なものが終末糖化物質

溜まり込む老廃物の中でも、最も厄介なのは終末糖化物質と呼ばれるものです。分かりやすいように説明すると、パンを焼くと焦げて硬くなってしまいますが、これと同じことが細胞レベルで起こります。

細胞の場合は焼かれることはありませんが、コラーゲンが糖と結合してしまうと、この状態ととてもよく似た現象が起こります。糖化といいます。糖化してしまうと何が起こるのかというと、終末糖化物質というものを発生させてしまいます。

さらに、パンの焦げたところやお肉の焦げたところなど「焦げ」には終末糖化物質が非常に多く含まれています。このような食品を食べることでも、体内に終末糖化物質が溜まり込む原因になります。

この終末糖化物質は非常に毒性が強く、身体の細胞をどんどん老化させてしまいます。真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を破壊し、顔をどんどんたるませてしまいます。

運動不足は体に老廃物が溜まる原因の一つ

運動不足になっている人は血液の循環やリンパの循環が滞りがちになります。体の末端部分から血液やリンパを送り返すことが出来ず、身体には老廃物が溜まり込んでしまいます。

老廃物が溜まり込むことで、新陳代謝に必要な酸素や栄養素を運ぶことが出来なくなり、エネルギーを生み出すことが出来なくなります。

さらに運動によってエネルギーを消費しないと、エネルギーが余ってしまい脂肪として体に蓄積されることになります。血液中にも沢山の糖分が溜まり、先ほど紹介した細胞の糖化を引き起こすことになります。

胃や腸の働きも悪くなり、便秘を引き起こしやすくなり、栄養がしっかりと吸収されないということも起こってくるため、コラーゲンやエラスチンといった表皮を持ち上げハリを生む成分を作り出すことが出来なくなり、顔のたるみが起こります。

顔のたるみに効果的な運動については、こちらの記事内で触れています。

お酒の飲みすぎも老廃物をため込み顔をむくませる

実はお酒の飲み過ぎも老廃物をためる原因となります。老廃物を排出するためには、水分がとても重要な役割をはたしています。お酒を飲むとトイレが近くなる人はとても多いですよね。つまり、お酒を飲むことで体の中の水分が多量に失われてしまいます。

水分が多量に失われますので、老廃物を排出する機能は低下してしまいます。水分が失われるのに、なぜかお酒を飲むと顔がむくむという方も多くいます。実はこれは水分が多量に失われた結果、身体が危機感を感じて水をため込むためです。

お酒を飲んだ後に顔がむくむのは、老廃物によってリンパが詰まりむくむのとは違い、身体が必要以上に水分をため込もうとするためで、要らない水分まで溜め込んでしまう、つまり水分こそが老廃物となってしまっているためです。

顔がむくめばそれだけ皮膚が重たくなり、重力に負けてたるむことになります

5.頭皮へのダメージも顔のたるみに関係してくる

頭皮へのダメージといえば、そこにつながってくるのは髪のダメージや抜け毛、薄毛といった髪の悩みと感じます。

ですが、頭皮へのダメージは顔のたるみの原因にもなってきます。それはどうしてなのでしょうか?

頭皮と顔の皮膚はつながっている

全身の筋肉はつながっているという話がありましたが、当然皮膚もつながっています。特に顔の皮膚と頭皮は直接つながりあっています。

頭皮がダメージを負うと、頭皮は衰えてしまいます。その結果、頭皮の下にある頭の筋肉も衰えてしまいます。健康な頭皮や頭の筋肉は顔の皮膚を引っ張り上げることができますが、衰えてしまうとこの機能が低下します。

つまり、顔を引っ張り上げる力が低下するため、顔がたるむということが起こってきます。

髪にダメージがある人は頭皮もダメージを受けている

抜け毛が多い方や、枝毛が多いといった髪にダメージがある人は、実はその土台である頭皮や頭の筋肉などにダメージを受けている可能性があります。

髪を育てるのは頭皮です。頭皮に流れる毛細血管にしっかりと血液が流れこみ、酸素や栄養を送り届けることで髪が健やかに育ちますが、頭皮がダメージを受けているとどうしても髪にも影響が出てきます。

顔のたるみといっしょに抜け毛など髪のトラブルに悩んでいるというひとは、もしかしたら頭皮のダメージによって顔のたるみが起こっているのかもしれません。

ヘッドマッサージで顔のたるみが改善することも

美容院に行くと髪を整えに行ったのになぜか全体的にすこし若返ったような印象を持つ場合があります。

美容院でシャンプーをしたときなどに行ってくれるヘッドマッサージによって、頭皮が元気になり顔の皮膚をしっかりと引っ張り上げることが出来るようになった可能性があります。

より本格的なヘッドマッサージを受ければ、さらに頭皮が顔の皮膚を引っ張り上げることができるようになって顔のたるみが改善する可能性が高くなります。

NGシャンプー方法も頭皮を痛め顔をたるませる

頭皮は毎日の習慣によってもダメージを受けてしまいます。例えばシャンプーの方法が間違えていると、頭皮はダメージを受けます。一日一日に受けるダメージは小さいものでも、これが毎日積み重なると大きなダメージとなります。

例えば、頭皮を健康に保つために必要な皮脂を取り除きすぎるような強い洗浄力を持つシャンプーを使った場合、頭皮はどんどん乾燥していきます。

シャンプーの洗浄成分をしっかりとすすぎきれずに残してしまうと、徐々に皮膚は傷んでいってしまいます。

頭皮が痛み衰えることで顔の皮膚を引き上げる力が低下し、顔がたるむということにつながっていきます。

健やかな頭皮を手に入れるための方法についてはこちらを参考にしてみてくださいね。

6.遺伝の可能性もゼロではない

さまざまな顔のたるみのケアを行い、普段から気を付けているのにもかかわらず、顔がたるむという人もいます。

実はこのようなタイプの方の場合、母親や祖母、おばといった親類の中にも顔のたるみがみられるケースがあります。

さまざまなものを私たちは親の世代から遺伝によって引継ぎ、将来へと伝えていきます、顔のたるみの原因も、この遺伝が関係している可能性もあります。

この遺伝、実は遺伝子によるものだけではなく、環境的遺伝といって家族が一緒に暮らし、同じ生活環境で生活をしたために起こる遺伝もあります。

母親が普段からあまり化粧をせず紫外線対策などに無頓着だったという家では、子供も同じように紫外線対策を重視せず顔がたるむ原因になってしまうといったこともあります。

自然と行っている家族と同じ行動が、実は顔のたるみの原因になるということは決して少なくはありません。

骨格や体質などはどうしても遺伝がある

顔の印象を決める輪郭には、遺伝します。親子で似たような輪郭を持つのは、まさに遺伝によるものです。これは環境的遺伝ではなく、遺伝子で伝わる遺伝ということができます。

輪郭というのは骨格で決まります。骨格や体質などは遺伝によって親から子へと引き継がれていきます。親子が似通っているのはこのためです。

顔のたるみは骨格によってたるみやすい部分、たるみの特徴があります。

顔の型 たるみやすさ たるみの特徴
たるみやすい 全体的に下にたるむ
ややたるみやすい ブルドックフェイスになりやすい
頬やあごがたるむ
三角 たるみにくい 目の下のたるみが起きやすい
ほうれい線が目立ちやすい
四角 たるみにくい 口元はたるみやすい
面長 たるみやすい 首回り顎周りがたるみやすい
全体的に下にたるむ

どうしても遺伝によって骨格が決まり、たるみやすい部分が出てきます。逆にたるみやすい部分を知ることで、予防につなげていけるといいですね。

たるみ解消で年齢を感じさせない自分になろう

顔のたるみの原因は主に6つの物ですが、改善方法や予防方法というものは非常に多様です。

自分に合った改善方法を見つけて、ぜひ顔のたるみを解消し、若々しい顔になれるようにしていきましょう。

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